妄想三流建築士

キャストドール(球体関節人形)の写真などをぽちぽち載せるブログです。苦手な方は全力退避でお願いいたします。


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幽霊と幽霊のゲーム

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お久しぶりにフォトストーリー記事です。
一応うちにはメインストーリー的なものがあったのでした。
すっかり忘れていると思いますが、私も忘れかけているので問題ありません!

※マフィアものストーリー。「迷える子羊のスープ」の続きです。

※ここまでのあらすじ
巨大な犯罪組織の首領の息子、リュー。
いつか父親に反旗を翻すことを目標に、フロント企業の社長をしつつ自分に忠誠を誓うチームを作っている。
そんな中、チーム内の人間が次々襲われる事件が発生。
普通なら知るはずもない情報を持つ彼らは一体何者なのか。

※出演
バートラム(Vezeto)主人公側の組織の参謀役。実は潜入捜査官。
サシャ(Dyuke)主人公側の組織を襲撃した暗殺者。どこにも国籍のないゴースト。

ここまでわかっていれば大丈夫。
まじめにあらすじ書くのが一番恥ずかしい。
以下は畳みます。
 
■□■

「ああ、あなた。待っていましたよ。

きっと来ると信じてたんです」



「なぜだかわかりますか?」

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「残念ながら、よくわかる。
――さっき、阿呆な賭け勝負をしていたな」

「あなたに会うのが楽しみすぎて、
暇をつぶすのが大変だっただけですよ。

でも、阿呆というのは少しばかり失礼ですね。
わたしは」

「勝てない賭けはしない」

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「そのとおり」

「今日このバーにいる人間のことなど、すべて調べ上げているんだろう?
お前はゴーストだ、サシャ。
どの国にも組織にも属さず、どんな相手からの依頼も断らない暗殺者。

自由である代わりに、誰からの庇護も期待できない。
恨みも買っているだろう。
そんなお前が自分の身を守るには、どうするのか?」



「情報だ。情報だけが、お前の命綱だ」

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「よく調べましたね。
死に損ないの赤毛くんが頑張ったのでしょうか。

でも、その話はつまらないな」

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「もっと、面白い話をしましょうよ。
あなたのお父様の続きはいかが。

彼はカリスマの固まりでした。
カリスマのある狂人ほど罪なものはありません。
狂気は感染するものだからです。

最初は、学者の社会実験でした。
だかあなたのお父様は完璧すぎた。
まずは家庭を、町内を、担当の教室を、大学を、彼は文字通り自分の帝国にした」

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「そして恐怖政治が始まりました。
あなたのお父様は結果として大量殺人者となりましたが、
捕まったのは随分後のことでした。

国民が彼を命がけで守りましたから」

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「なるほど、それで?」

「それで?
あなたとわたしは同類だ、と言いたいんです」

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「お父様とお父様の臣民の間に生まれたあなたは、
色濃い狂気の固まりだ。

ひとを殺すのに躊躇ったことなどないでしょう。
世界中の人間が愚かに見えませんか?
情にかまける人間を、あざ笑ってひねりつぶしたくはありませんか?

もう充分倦んだでしょう。
今さら捜査官に戻るのも、他人のオイディプスコンプレックスにつきあうのも、うんざりではありませんか?

そんな話をしながら、わたしと一緒に行きませんか。
今のわたしの雇い主は、あなたを理解して受け入れますよ」

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「随分べらべら喋ってくれた礼に、こちらからもひとつ話そう。

実際わたしは人殺しに良心の呵責を覚えたことがない。
心の実存を感じ取れたためしがない。

だが、リュディガー・グロスマンはそうでもないらしい。
あれは殺すたびに傷つくが、殺さないで生きることはできないようだ」

「くだらない。凡人ですよ」

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「そのとおり。わたしたちは凡人になれなかった。
だが、わたしは凡人を見るのが嫌いではない。

他人の死に苦しむ人間を眺めていると、
いつかその苦しみが、わたしのもとへも訪れるような、
そんな夢をみる。

それがあり得ない夢だとしても、
わたしには必要だ」

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「つまらない。
あなたも、ひとを好きになったりするんですね」

「さあな。

――雇い主によろしく」
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テーマ : ドール    ジャンル : 趣味・実用

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八尋

Author:八尋
ウェットでもあってドライでもあり、ジオラマのように人形を愛でているぼんやりオーナー。
首都圏在住。

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