妄想三流建築士

キャストドール(球体関節人形)の写真などをぽちぽち載せるブログです。苦手な方は全力退避でお願いいたします。


スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ここは祈りのない国

doll20130605008.jpg

実はこんなひともいました。
DollClansのBenkelさん。Clansさんからはヘッドのみのお迎え。
オッドアイが入っています。
片目は後天的弱視。

うちの青年人形には、近未来マフィアものというよくわからない創作ネタのキャラが振られていて、このひともその新メンバーかな、と思ってお迎えしていたのでした。
ちょろちょろいじってはいたのですが、ちょうどDollClansさんが2周年なので、御祝い的にお披露目を。

というわけで、犯罪組織のシステム担当さんです。
名前はキャロル、もしくはC.C。
詳しい設定はプロフィール記事をどうぞ。
http://yashirotheater.blog.fc2.com/blog-entry-65.html

続きにおめかし写真と、会話だけで漠然と進むストーリーを畳みます。
同じClansヘッドのバートラム(Vezeto)とからみます。

※新入りキャロルくんのお披露目会の直前、バートラム(組織の参謀ポジ)とキャロルが喋っているとお思いください。
※回想でちょろっとリュー(Romeo、組織のボス)も喋ります。
男性同士の親密な写真と設定があります。
※BLとして書いてはいませんが、同性同士の親密な関わりが匂わせる程度でもダメな方はご注意を。


 
■□■


「着がえるだけで何時間かける気だ、C.C」

doll20130605007.jpg

「すみません。……鏡を見るたび考えちゃって。
これ、誰だろう、って。
これ、本当に僕なのかな、って」

doll20130605000.jpg

「ちょっと前まで、僕は学生で。教室の隅っこで端末遊びばっかりしてました。
夢をみてたんです。
理不尽で強い奴を、魔法みたいな力でねじ伏せる。
そういう夢ばっかり。
叶わないって、知ってました。
知ってたけど、努力はしなかった」

doll20130605005.jpg

「その結果、僕はここにいる。
これが結果だ。
罰が当たったんだと思ってます。
一見何もかも変わったように見えるけど、僕自身は何も変わってなんかいない。
この手には何もない。

僕は無力だ」

「力なら、ここにある」

doll20130605003.jpg

「誰か殺したい人間がいるのか?
お前をばかにした同級生?
釣りをごまかしたコーヒー屋の店員?

口に出して言ってみろ。

お前が本当に殺したい人間は、死ぬ。

お前は私たちにとって、必要な存在だからだ」

doll20130605001.jpg

「知ってますよ。
必要だから、攫って来たんでしょう?

あなたには力がある。

僕はねじ伏せられている。

今も」


■□■

doll20130606000.jpg

「――懐かれたんだそうだな、お前が『スカウト』したあれに。

怪我のぶん、特別優しくでもしてやったのか」

「そのつもりはありません。
もちろん、彼に怪我をさせたのは私のミスでした。
彼は最初からおびえきっていた。
言葉だけで説得できたはずだ。
けれど私は、あのとき妙に怒っていたように思います。

――彼が、あまりに普通の、考え無しの子供だったので」

doll20130606001.jpg

「自分とあまりに違って、苛立った?」

「そうですね」

「お前にしては、随分人間的な反応だな」

「……そうですね。

私には、あれが本当に理解できない。
どうしてあれは、おびえながら、私に寄ってくるんでしょう?」

「――お前が望む答えかどうかは知らんが、生物学的視点を一切廃し、心理的な問題として恋愛を捉えた場合、」

■□■

「生物学的視点を一切廃し、心理的な問題として恋愛を捉えた場合、自我領域の拡大欲求と見ることができる」

「バートラム? いきなりどうしたんです」

「いや。以前、社長に言われたことを思い出しただけだ。
――行くぞ、C.C。襟を正せ。
心許ない顔をするな。

お前が幹部になることを、他の連中にも納得させる」

「……もう、ちょっと、待ってください。
見てくださいよ、手。……酷いでしょ。震えてるんだ。グラスも持てない。
嫌なんです。
……今からだって逃げ出したい。
あのひとたちは怖い、顔を見るだけで嫌だ、でも、頑張りますから。
頑張りますから、ちょっとだけ、もう少し待ってください、ここにいてください、お願いだから」

『自我領域の拡大、つまり、相手を自分の一部だと勘違いするのが恋だ』

『受け入れられないほどの強大なストレス源に対面した人間は、その相手が人間だった場合、しばしば自分が相手に好意を抱いていると錯覚する。そうするのが楽だからだ』

『異物を自我で呑みこんでしまう。相手も自分なら怖くない、そういう理屈だな』


「理解できない」

「……そうでしょうね、バートラム。あなたには心がないから」

『バートラム、お前には理解できなくて当然だ。お前は俺と同じ、自分を一番恐怖する類の人間だからな』

「冷たい顔だ。……いいんです。一生、理解しなくていいんです。
だけど、急に、いなくならないでくださいね。

急なのは、困るんです。
ゆっくりなら、馴れますから。

きっとどんなことにでも、馴れますから」

doll20130605002.jpg
スポンサーサイト
テーマ : ドール    ジャンル : 趣味・実用

Comments


« »

08 2017
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
プロフィール

八尋

Author:八尋
ウェットでもあってドライでもあり、ジオラマのように人形を愛でているぼんやりオーナー。
首都圏在住。

検索フォーム
QRコード
QR
カウンター

Archive RSS Login
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。